特に何の変哲もない工業団地を走っていると…道路脇の町工場の前に、アニメ絵の車が何台も停まっているのを見かける。
そう。これが痛車だ!
そして、この工房こそが、「ハルヒ自動車」だ。

おおっ、これは『
東方プロジェクト』のアリスじゃないか。
映画のフィルム風の演出がなかなか良く出来ている。
同人ゲームで大人気の「東方」は、痛車の世界でも、よく見かけるテーマだ。

これは、PCゲームメーカーの「
アリスソフト」の看板娘じゃないか。
サイドに「ALICE SOFT」と書いてあったり、URLが書いてあったりするので
街角で走ってたら、社用車と見間違えそうだ。
ちなみに、この車自体もかなり珍しいものらしいが…。

これまた、『
涼宮ハルヒの憂鬱』(
社名はここから由来する)の朝比奈みくるじゃないか。
ブラックな車体のボンネットに白いHが大胆だ。

工房の前にも、何台か停まっていた。
痛車オーナー(お客さん)同士で見せ合いをしている。
右は映画『
涼宮ハルヒの消失』の涼宮ハルヒ(髪型違う版)
左はPCゲーム『
ピリオド』の小石川小羽。

さぁ、製作中の痛車の中を分け入って、工房に潜入してみよう!
おおーっ。萌えグッズがあちらこちらに!★ポスター、フィギュア、抱き枕カバー等がびっしり!★
さてさて、工房の中にお邪魔しますよー。
って、
壁にびっしりPCゲームのポスターが!
こちらは美少女もののタペストリーが連なっている。

アニメグッズ、ギャルゲー、同人誌即売会、イベントなどの宣伝チラシがびっしりと。
その下にはフィギュアがみられる。
奥には美少女PCゲームが!!中には『
同級生』といった、15年以上前のものまである。
エ○ゲー歴が長いとみた。

そして圧巻なのが、一番奥の天井から吊られた
エ○ゲーキャラの抱き枕カバーコレクション!裏返すと、萌え美少女たちがあられもない姿に…。
この下で布団を敷いて寝たら、さぞかし天蓋ベッドの下で萌え萌えな夢を見せてくれそうな塩梅だ。
そう。これらは全て、ここの社長「ハルヒ社長」のコレクションなのだ。
一言で言えば、「ヲタクの部屋をガレージにして自動車板金をやってる感じ」である。
実に楽しそうな職場だ。
★表札に「田村ゆかり」って!?★
この後姿こそ、あの「
ハルヒ社長」だ。
南河内の萌えの伝道師。
「萌え文化を世に広める」という信念の下、痛車制作を行っているのだ。
工房には単独で作業をしているが
「ハルヒ自動車」には他にも、画像編集や広報などのスタッフがいる。
スタッフは皆、
あの『涼宮ハルヒ』シリーズのロゴ風のロゴのツナギを着ている。
痛車制作だけでなく、
(主に痛車以外の)車が集結するイベントに痛車で現れたりして
チームで痛車を始めとした萌え文化を広めようとしているそうだ。

「ハルヒ自動車」は、ただオタク感にあふれているだけではない。
表に出て、自動販売機でジュースを買おうと思ったら
なんとメイドさんが描かれている。
しかも中にはフィギュア(売ってない)とギャルゲー関連商品のお茶(売ってる)が
普通のジュースと一緒に並んでいるのだ。「おでんや印あっちゃん」とあるが、
おでん缶は売っていない。
ハルヒ社長は、この自販機をギャルゲー関連飲料で埋め尽くすのが目標だとか。
すばらしい遊び心。

ギャルゲーポスターと痛車に貼るカッティングシートが並んでいるあたりは
さすが「工房」といった風格。
おっと、ハルヒ社長2階から降りてきました。

ジャッキを上げ、痛車の整備に今日も勤しむ…。
その姿は、なかなか男前だ。

工具棚の周りには、やはり萌えグッズが。
その横のコルクボードには、痛車仲間たちやお客さんたちの名刺がびっしり刺さっている。

ちなみに、ハルヒ自動車では、
オリジナルステッカーも販売している。『東方project』や『
けいおん!』などキャラを
外注の絵師さんによってイラスト化したステッカーをこの値段で販売している。

この萌え霧吹きは売り物だったか…?

バイク用の
「萌えメーター」も販売している。
メーターの文字盤の中に、好きな萌えキャラを入れることができるのだ。

奥はいわゆる印刷の部屋となっている。
印刷屋が持っているような大きいサイズのカッティングプリンターがあり
痛車の顔となるステッカーは、ここで生み出されている。
それにしても、
表札が「田村ゆかり」て!!
ハルヒ社長、田村ゆかりがえらくお好きなようで
作業中BGMは、田村ゆかりや水樹奈々の曲が
ヘビーローテーションでかかっているのだ。★痛車好きたちの交流の場★
この「ハルヒ自動車」には、日夜多くの痛車オーナーや自分の車を痛車に改造する人
アニメ好きや痛車好きが、いたるところからやってくる。
痛車好きたちが顔を合わせ、痛車を披露したり、痛車談義に花を咲かすのだ。彼らは痛車イベントなどで顔を合わすことも多く、顔見知りということも多い。
話題は彼ら共通のイベントに参加した話であったり、車の改造についての話題が多い。
また、ハルヒ自動車を頻繁に訪れる人もおり、1週間に1,2回訪れる常連もいるくらいだ。

ハルヒ自動車の一角には、彼らの仲間からの頂き物コーナー(?)もあった。
そこにはたくさんの萌えグッズが。
それは、ハルヒ自動車が痛車仲間やファンによって支えられている場所であるかのようである。

また、
不定期的にパーティやバーベキューなどのイベントを行っており
痛車仲間たちがたくさん集まってくるのだ。これは、とある痛車イベントの前夜に行われたパーティの様子だ。

萌えグッズに囲まれながら、酒や焼き物を楽しみつつ、痛車談義をするといったところから
痛車好きたちのつながりが発生したりする場なのだ。
そう、ハルヒ自動車は、
痛車好きにとって、交流の場という位置づけをされているのかもしれない。
南河内の一都市にあって、関西有数の痛車工房なのだ。
さて、ハルヒ自動車の信念は「萌え文化を世に広める」ということだという。
しかし、萌え文化を普及させるには、まだ越さないといけないハードルがいくつか存在する。
「一般の人に理解を持ってもらうこと」「偏見を取り除くこと」「多くの人にカッコいい、カワイイと思ってもらうこと」などが必要で、そこへ向けてのアプローチがあまりされていないように感じる。
痛車好きの集まりにしても、どうも話題やノリが内輪に固まる傾向にあるようで、それだけになると、萌え文化が広がるということは難しくなるのではないかと思えるのだ。
(痛車好き同士の場、仲間内の話も必要だが。)
オタクや痛車好きたちの結束を保ちつつ、萌え文化が世に普及するように、開かれていくことと両立できやしないだろうか。
そして、ハルヒ自動車をはじめとする場が、萌え文化を広めていく場になっていくのだろうか。
今後の展開を期待したいと思う。
最後に、このページに載っている痛車は、全てハルヒ自動車の作である。
◆参考サイト:「
ハルヒ自動車」(公式)
「
春日自動車」(もちろん、一般の自動車整備・点検もやっています。)
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